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YOU TUBE で三作目がアップされていたので、平成ガメラについての雑記など。
私自身、映画公開当時は多感な(笑)中学生だったことに始まり、その頃永井豪氏の名作漫画『デビルマン』に強く影響を受けていたこと、果てにはノストラダムスの予言にまで感化されていた厨二病真っ盛りな時期だったため、この作品はとても記憶に残るものとなった。 前作におけるレギオンとの戦いは、ガメラと人類の連合というある種理想的な展開だった。しかし今作は、第一作目でガメラとシンクロした少女浅黄がラストで警告したように、レギオンを倒すために使いすぎたマナのバランス崩壊を受けて世界中でギャオスが大発生する。一作目ではどこか優しげな眼差しが残っていたガメラも、二作目で進化した時以上にどこか凶々しく変わっていた。そして変わったのは外見だけではない。行動においても容赦なく、渋谷の街ごとギャオスを焼き払うのだ。そして三作目の主人公にあたる比良坂綾奈からガメラは徹底的に憎まれているのだが、これは彼女だけに限らないことが暗に読み取れる。本シリーズにおいてガメラというのは当然“怪獣”であるが、同時に“ヒーロー”でもある。日本的なヒーローに共通する部分として、ヒーローにはハッピーエンドは許されていない。どんなに強い力を持とうとも、それは同時に恐怖される対象となる可能性を高めていくことになるのだ。ラストシーン、ガメラは一人無数のギャオスに立ち向かっていくように燃え盛る京都を進んでいく。私はそれに当時とても悲しくなったが、今はただその姿に誇りを感じた。感じた差はあれど、きっとどちらも私に魅せられたヒーローの姿なのだろう。 PR |
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